001②|前に進んだ。……よね?

ジェーン・スー『ひとまず上出来』を読んで

「正しい弔いが終わってない」という言葉があった。

あ、これかな……。

私の中で燻る思い。

彼との関係を、私の中で終わらせた日がある。

あの日、確かに思った。

やめよう。

終わらせよう。

終わろう。

彼への執着を捨てて、気持ちを前に進めようとした。

事実、前に進んでいる。

でも、すっきりしない。

*

もう彼と暮らしていても、うまく笑えなくなっていた。

彼もそれに気づいている。

なんとなく気まずい空気。

そんな中、久しぶりに二人で出かけた。

車の中では、いろんな話をした。

私は彼の未来を考えていた。

私たちの未来も考えていた。

彼との関係をやり直したくて、転勤にもついてきた。

でも、彼はいつまで経っても私と向き合おうとしなかった。

この日、

もうやめよう。

終わらせよう。

終わろう。

私の気持ちをわかってもらうこと。

私は私なりに、怖いし苦しいけど向き合ってきた。

でも、伝わらない。

これ以上は無意味だ。

これからは、私は私の人生を歩もう。

そう思った。

*

別の章には、ジェーン・スーさんの「執着筋」という言葉も出てきた。

彼に必要以上に執着していたとき、苦しかった。

筋トレを始めて、内転筋、ハムストリング、いろんなところの筋肉が引き締まってきた。

でも、ひとつだけ私の「執着筋」は低下しているようだ。

それでいい。

私は前より生きやすくなった。

でも、私の中で燻る何かがある。

すっきりしない。

なんだろう?

あの「終わろう」と思った日を思い出すと、まだ涙が溢れる。

前に進んでいるはずなのに。

ああ、そうか。

「正しい弔いが終わってない」ということ。

私は私の気持ちを雑に扱ったのかもしれない。

彼からの言葉が欲しいわけじゃない。

もう、そんなものじゃ解決しない。

私の中の問題になってしまっている。

困った。

どうすればいいのか。

わからない……。

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