ジェーン・スー『ひとまず上出来』を読んで
「正しい弔いが終わってない」という言葉があった。
あ、これかな……。
私の中で燻る思い。
彼との関係を、私の中で終わらせた日がある。
あの日、確かに思った。
やめよう。
終わらせよう。
終わろう。
彼への執着を捨てて、気持ちを前に進めようとした。
事実、前に進んでいる。
でも、すっきりしない。
*
もう彼と暮らしていても、うまく笑えなくなっていた。
彼もそれに気づいている。
なんとなく気まずい空気。
そんな中、久しぶりに二人で出かけた。
車の中では、いろんな話をした。
私は彼の未来を考えていた。
私たちの未来も考えていた。
彼との関係をやり直したくて、転勤にもついてきた。
でも、彼はいつまで経っても私と向き合おうとしなかった。
この日、
もうやめよう。
終わらせよう。
終わろう。
私の気持ちをわかってもらうこと。
私は私なりに、怖いし苦しいけど向き合ってきた。
でも、伝わらない。
これ以上は無意味だ。
これからは、私は私の人生を歩もう。
そう思った。
*
別の章には、ジェーン・スーさんの「執着筋」という言葉も出てきた。
彼に必要以上に執着していたとき、苦しかった。
筋トレを始めて、内転筋、ハムストリング、いろんなところの筋肉が引き締まってきた。
でも、ひとつだけ私の「執着筋」は低下しているようだ。
それでいい。
私は前より生きやすくなった。
でも、私の中で燻る何かがある。
すっきりしない。
なんだろう?
あの「終わろう」と思った日を思い出すと、まだ涙が溢れる。
前に進んでいるはずなのに。
ああ、そうか。
「正しい弔いが終わってない」ということ。
私は私の気持ちを雑に扱ったのかもしれない。
彼からの言葉が欲しいわけじゃない。
もう、そんなものじゃ解決しない。
私の中の問題になってしまっている。
困った。
どうすればいいのか。
わからない……。

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