003|68歳の私にも、仲間がいたらいい。

群ようこ『老いてお茶を習う』を読んで

群ようこさんが茶道を始めたのは68歳。
68歳か。
なかなかの年だなって思った。
私なら68歳から新しいことを始めようと思えるだろうか。
たぶん、始めることはできる。
私は好奇心だけは旺盛なのだ。
問題は、飽き性でなかなか続かないこと(笑)。

*

この本を読んで、まず思った。
茶道って大変なんだな。
お辞儀にも意味がある。
襖の開け方、畳を歩く歩数、回る方向。
帛紗の扱い方。
釜にもいろいろある。
こんなに細かく決まっているとは知らなかった。

実は、母が今も茶道をやっている。
昔、一度だけ母に連れられて茶席に行ったことがある。
私は茶道を習ったことがないので、周りの人を見ながらアタフタした。
そして一番覚えているのは、
お菓子がおいしかったこと(笑)。

今行っても、たぶんアタフタすると思う。
作法なんてわからない。
でも、この本を読んだ今なら、
「お〜、これが本に出てきた釜か」
「お〜、これが帛紗か」
そんなところに目がいく気がする。

茶道を習います!
とまでは、まだ言えない。
大変そうだもの(笑)。
でも、茶席にはもう一度行ってみたい。

*

群ようこさんは、なかなか覚えられなかったり、失敗したりしながら茶道を続けている。
それを読んで、素直に素敵だなと思った。
そして、人に恵まれたんだろうなとも思った。
先生がいて、一緒にお稽古をする人たちがいる。
失敗続きでも楽しい。
そう思える場所だから、続けられるのかもしれない。

そこで、ふと思った。
私は、人とのつながりを避けてきたところがある。
もしかして、私がいろいろなことを続けられないのは、それも関係しているのだろうか。

*

昔、フラダンスを習っていた。
子どもの受験で休んだりしながら、一年ちょっと。
それなりに楽しかった。
でも、なんだか満たされなかった。
一人で通っていたから、辞めるのも簡単だった。

じゃあ、今の私が続けていることは何だろう。
朝起きたら漫画を一話読んでから起きること。
……しょーもない(笑)。

あとは、軽い筋トレとランニング。
これは、大切な人と活動するための体力づくりでもある。
大切な人は、次から次へと目標を持ってくる。

43kmウォーキング大会。
石鎚山。
大山。
屋久島。
60kmウォーキング大会。
そして今度は、京都ペアマラソン。

一つクリアすると、次が来る。
大切な人がいなかったら、私はここまでアクティブではなかったと思う。
どちらかというと、こうしてパソコンでいろいろやっている方が好きみたいだし。
筋トレくらいは、ボディメイクのためにやっていたかもしれないけれど。
一人ではやらなかったことを、人とのつながりがあることで続けている。
そういうところが私にはあるようだ。

*

だからといって、
よし、もっとたくさんの人とつながろう!
とはならない(笑)。

正直、今はこのくらいが私のキャパだと思う。
でも、今の私の世界を考えてみると、
家族。
仕事。
大切な人。
ほぼ、この中で生きている。

私は通信制大学に行きたいと思っている。
もちろん勉強したい。
でも、それだけじゃないのかもしれない。
今とは違う世界に入ってみたい。
自分の世界を、もう少し広げてみたい。
そんな気持ちもある。

*

20年後、私は68歳になる。
そのとき、どんな私でいたいだろう。
今回、本を読んで考えた。

人に囲まれていたい。
大人数じゃなくていい。
仲間がほしい。

そして68歳になっても、知らないことに興味を持って、
「お〜」
と言っていたい。

好奇心旺盛なおばあちゃんになってるといい。

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